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ビジネス一体型のアジャイル開発で、革新的なプロダクトを生み出す

公開日:

2025年9月10日

飯村 浩一

SOMPOホールディングス デジタル・データ戦略部 チーフエンジニア

眞方 篤史

損害保険ジャパン株式会社 DX推進部 チーフエンジニア

業界初のプロダクト開発や最先端の生成AIで現場の業務効率化に挑むお二人に、SOMPOグループでエンジニアとして働く魅力についてお話を伺いました。

この記事はビズリーチ掲載記事(2025年9月9日公開)を転載したものです。

ビジネスと開発が並走し、業界に先駆けたプロダクトをリリース

──飯村さんのこれまでのキャリアと、SOMPOホールディングスに転職した理由についてお聞かせください。

私は新卒でメーカー系のSIerに入社し、約10年間自社製品の内製開発に携わりました。アジャイル開発を取り入れながら、「よりよいものをつくる」という開発の本質にこだわり、日々の業務に取り組んでいました。

その後、徐々に外販業務に軸足を移すようになったことで、仕事に対する価値観に変化が訪れます。人月単位で成果を測るビジネスモデルではなく、内製の開発チームとして長期的な視点でプロダクトの成長に貢献したい。その思いが強くなり、転職活動を始めました。

そんなときに出会ったのがSOMPOホールディングスです。当時の私は金融業界に対して「堅い」「開発はベンダーコントロールが中心」という先入観があったのですが、当社が非常にスピード感のあるPoC(概念実証)や先進的な取り組みを行っていることを知り、強く引かれました。ここなら、真に事業に貢献できるモノづくりが実現できると感じ、2021年に入社を決めました。

──飯村さんがこれまでに携わったプロジェクトについてご紹介ください。

入社して最初に参加したのが、損害保険ジャパン株式会社(以下、損保ジャパン)による業界共通のレンタカー手配プラットフォーム「e-レンタカー」のプロジェクトです。お客さまが事故に遭われ、代車の手配をする際、従来は電話やFAXでレンタカー会社に1件ずつ問い合わせるなど、現場のプロセスが非常に煩雑でした。「e-レンタカー」は、支払い手続きを除くそのすべてをシステム上で完結させるものです。

当初は損保ジャパン独自の運用でしたが、その利便性の高さから、国内の損害保険会社が共同利用できるプラットフォームとして再開発するプロジェクトに発展しました。複数社が使うことを想定し、ガバナンスへの配慮やマルチテナントで安定稼働できる設計などを中心に開発した初めてのプロダクトとなりました。

私自身は他業種からの転職で保険の業務知識がない状態からのスタートでしたが、ビジネス部門やサービスデザイナーと密に連携し、丁寧に仕様を詰めました。単に要望を形にするだけでなく、プロダクトの健全性や運用のしやすさまで見据えて提案することが、内製開発エンジニアに求められる重要な視点だと実感しています。

「つくって終わり」にしない。プロダクトの価値を磨き続ける開発文化

──SOMPOホールディングスではビジネス部門と一体となったアジャイル開発を推進していると伺いました。実際の開発現場について詳しく教えてください。

まさに今、ビジネス部門と開発チームが一体でスクラムを組んでいるのが、保険金請求関連のプロダクト開発になります。このサービスは、自動車事故の際、お客さまや代理店さんが必要な情報をWeb上で簡単に送信できるようにすることで、手続きの負担を大幅に軽減することを目的としています。

特にこだわったのは、事故に遭われた際にご連絡いただく必要がある情報が多数あるなかで、いかに入力の手間を最小限に抑えるかという点です。まずは実装してユーザーに使ってもらい、「この項目の入力が面倒だ」といった率直なフィードバックを集めました。その声をもとに、削減できる項目を検討したり、入力を自動化したりなど、ビジネス部門と密に連携しながら継続的な改善を重ねています。

2025年4月の初回リリース以降、実際に使ってもらったユーザーの意見や、スプリントレビューを通じたビジネス部門の意見反映など、定期的なアップデートも実施しています。

──SOMPOグループの開発チームで働く魅力や面白さは、どのような点にあると感じますか。

「つくって終わり」ではなく、リリース後もプロダクトを継続的に育てていける環境があることです。私たちは「DevSecOps」の考え方を重視しており、開発・運用に加えてセキュリティも一体で担保しながらプロダクトを成長させられる点は、大きな魅力です。

入社前は「開発は外部委託が中心ではないか」というイメージもありましたが、実際はまったく異なり、ビジネス・デザイナー・エンジニアが一体となってプロダクトをつくり上げていく体制が整っており、それこそが当社で働く醍醐味だと感じます。

また、入社から4年がたち、経験を重ねるなかで開発の勘所がつかめるようになり、ビジネス部門との信頼関係もより強固になりました。こうした自身の成長を日々実感できることも、ここで働く魅力です。

AIでグループ全体の業務負担を削減する、内製開発の最前線

──眞方さんのこれまでのキャリアと、損保ジャパンに転職した理由を教えてください。

私は新卒で自動車メーカーに入社しました。エンジニアとしてスケールの大きなモノづくりに携われる点に魅力を感じていたものの、より技術力を磨きたいという思いから、AI系のスタートアップへ転職しました。

2社目ではテックリードやプロダクトマネージャーとして、ソリューションの企画開発からクライアントとの折衝まで幅広く経験しました。一方で、AI技術の不確実性から「まずはPoC」というアプローチが常態化しており、ベンダーとしてはPoCを繰り返すだけで真の価値創出に繋がりにくく、顧客にとっても実質的な成果が得られにくい状況に疑問を感じるようになりました。

こうした経験から、AIの価値を真に発揮するには事業会社の中で取り組む必要があると確信し、2021年に損保ジャパンへ入社しました。リスク評価や損害査定など、保険業界の多様な業務がデータを基盤としており、AIとの親和性が非常に高いと感じたことも決め手の一つです。

──現在、生成AIの活用に積極的に取り組まれていると伺いました。代表的なプロジェクト「おしそんLLM」についてご紹介ください。

「おしそんLLM」は、保険会社に寄せられる各種照会対応を生成AIで支援し、業務効率化を図るプロジェクトです。従来、営業店や本社の社員が手作業で行っていた業務を、AIによって効率化することを目的としています。

私は立ち上げ初期から参画し、ビジネス側の担当者と2名体制でプロトタイプの開発を行いました。当初は一問一答形式を想定しましたが、回答精度に課題が見られたため、既存の問い合わせ管理システム「教えて!SOMPO」上でAIが回答ドラフトを生成する機能として組み込む方針に、素早く転換しました。2023年からトライアルを開始し、2025年7月から全社展開を進めています。

現場からは「文章の土台があることで格段に楽になる」という声が寄せられ、実際に照会対応業務の約4割を削減できる効果も確認できており、大きな価値貢献を実感しています。こうした柔軟な方針転換や、コストを抑えながら短期間で改善を重ねられたのも、内製開発だからこそだと思います。今後は蓄積されたデータを活用してさらに精度を高め、他業務への横展開も視野に入れています。

現場に寄り添う開発で、リアルな手応えと価値貢献を実感する

──SOMPOグループでAIエンジニアとして働くやりがいや醍醐味は、どのような点にあると思われますか。

最大のやりがいは、自分たちが開発したプロダクトが実際に現場で活用されているところを間近に見られることです。たとえば「おしそんLLM」の場合、まだ規模拡大の途中ではあるものの、現時点で1日あたり1,000回以上、月間では数万という単位で利用されています。

PoCを重ねるだけでは、プロダクトは決して成長しません。継続的に使われ、利用データが日々蓄積されていく環境で開発に携われることは、エンジニアとして大きなモチベーションになります。「便利になった」「助かっている」といった声が直接届く点も、SOMPOグループで開発を行う醍醐味です。

正直、入社前はここまでビジネス部門との距離が近いとは想像していませんでした。単なる発注者と受注者ではなく、同じゴールを目指すパートナーとして対等に意見を交わし、プロダクトを共に育てていける環境に、大きな価値を感じています。

──今後AI活用をさらに推進するうえで、どのような方に仲間になってほしいですか。

私たちAIエンジニアチームは今、組織拡大のフェーズにあります。そのため、ゼロから何かを動かすプロセスそのものを楽しめる方にぜひ加わっていただきたいです。技術力を高めるだけでなく、ビジネスの現場にAIを実装して課題を解決していくことにやりがいを感じられる方は、非常に相性がよいと思います。

チームには外資系IT企業や他業種の事業会社で内製開発を経験してきたメンバーなど、多様なバックグラウンドを持つ人材が集まっていて、技術面で日々刺激を受けています。そのなかで高い成長意欲を持って主体的にアクションを起こせる方と一緒に働きたいですね。

また、技術選定や開発の進め方には一定の裁量があり、働き方の自由度も高いです。もちろん、金融業界ならではのセキュリティやガバナンスへの配慮も欠かせませんが、内製開発へのシフトが進んだことで、プロセスやルールの整備が進んでいます。自由と規律のバランスが取れた環境で、安心してチャレンジしていただけると思います。

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