
コロナ禍で見つめ直したキャリア
──これまでの経歴、経験について教えてください。
多摩美術大学の情報デザイン学科を2018年に卒業して、SOMPOホールディングスで3社目になります。
1社目では、大手IT・通信企業でUI/UXデザイナーとしてtoC向けWebサービスを担当していました。改善施策を中心に、UI/UX、ビジュアルデザイン、コーディングなど、サービスに関わるさまざまな業務に携わっていました。
ちょうど2年半くらい働いた時にコロナ禍が始まって出社の機会が減り、自宅で一日中仕事をするようになりました。そうした環境の変化をきっかけに、自分のキャリアについて考える機会が増えました。
コロナ禍ということもあり医療系や社会課題の解決に携われることにやりがいを感じ、転職しました。転職先では新規事業サービスの立ち上げで、病院やクリニックで使う受付システムの立ち上げに携わっていました。担当サービスにデザイナーが1人だけだったので、ロゴもLPもUIも、小さなスタートアップのように1人で何でも作らなければならない環境でした。

世界36カ国を巡った、
1年間のバックパッカー時代
コロナ禍が少し落ち着き始めた頃、ちょうど30歳を迎えるタイミングでした。結婚など、これからの人生を意識し始めた時期でもあり「その前に何かやっておきたい」と考え、1年間バックパッカーをすることにしました。
仕事もちょうど一区切りつくタイミングだったことと、コロナ禍で数年間あまり遊びに行けなかった分のエネルギーもあり、さまざまなきっかけが重なってバックパッカーという選択肢が出てきました。学生時代はそうしたことをまったくしていなかったので突然でしたが、旅系YouTuberの動画を見て、こんな感じなら自分にもできるかもしれないと思って、出発する頃にはコロナの規制も緩くなってきて、ワクチンの接種証明書も不要になっていた頃でした。
全部で36〜37カ国を回りました。世界一周には東回りと西回りという選択肢があって、私は西回りを選びました。4月に出発し、アジア、ヨーロッパ、アメリカ、中米、南米の順に巡りました。西回りということだけ決めて、あとは現地でホテルを取ったり、安い航空券があることを理由に次に行く国を決めたりと、本当に行き当たりばったりでした。
──一番印象的だった国はどこですか?
中米の国は印象に残っています。エルサルバドル、グアテマラとか。経済的にはあまり豊かではない国ですが、人の良さが全面に出ているエリアです。人々のつながりや心の豊かさがあって、日本の豊かさとはまた違う豊かさを感じました。
西回りはずっと「夏を追いかける」形になるので、持っていく服が少なくて済むんです。リュック1個で行くとLCCに乗れるので、旅費も安くなる。カメラも持たず、おみやげも買わずに身軽に回りました。
旅行中は、保険にとてもお世話になりました。お腹が痛くて病院に行ったり、野良犬に噛まれたり、物を盗まれたり。自分のMacを落とされて、凹んだ部分を修理したこともありました。

サービスを「受ける側」から「提供する側」へ
──SOMPOホールディングスという選択
──転職した理由を教えてください。
バックパッカーの経験が強く影響しています。1年間、常に自分がお金を払ってサービスを受ける側だったので、今度は反動的に、サービスを提供する側をやりたくなりました。
さまざまな国を巡る中で、国によって生活のサービスレベルがまったく違うということを実感したんです。その経験から、社会全体に広く行き渡り、人々の生活水準を根本から支えるような大規模なインフラ事業に携わりたいと強く考えるようになり、金融や教育に候補を絞りました。その中でSOMPOについて知るきっかけがあり、調べていく中で面白そうだなと感じました。自分のデザイナーとしてのバックグラウンドを活かせそうだと思って興味を持ちました。

人を理解して、
より人が幸せになれるように
──これからのキャリアでやりたいことを教えてください。
「インフラに関わりたい」「世の中の課題を解決したい」「世の中を良くしたい」という思いを、これからも実現していきたいですね。
SOMPOでの業務や保険に関わる取り組みは大きな仕組みを扱うものなので、1年では成果が出なかったり、PoCの段階で社内にとどまっていたりすることも多いと思います。だからこそもう少しコミットして、実際にその価値を提供して、「誰かが助かる」、「誰かの生活が変わる」というところまでやりきるのが、今後のキャリアの目標です。
また、現場に足を運ぶことは、大事にしています。結局現場に行かなければ、本当のことも、本当の気持ちも分からないんです。現場で本当に何が求められているか、そこにいる人が本当にどうなれば幸せなのか、それを観察して知ることにこだわりを持っています。
『人を理解して、より人が幸せになれるように』というのが根本的にあるかもしれないですね。


